ド田舎で生まれ育って良かったことわるかったこと
スポンサードリンク
僕が21歳まで住んでいた実家は隣家が何百メートルも離れていて周りは田んぼだけ、近くの山にはクマ注意の看板があるようなド田舎でした。
もちろん近くにコンビニなんてものもあるわけなく、車で15分くらい走らないとスーパーすらないです。(自転車こいで15分くらいのところにお婆さんが切り盛りする潰れそうな個人商店がぽつねんと存在する)
小学校時代は同学年が自分を入れて3人、6年生になったときは全校児童が21人だったので卒業してから数年で閉校になりました。
児童数が少ないと運動会とか学芸会の行事がすごく大変なんですよ。
ほとんど出っぱなしです。
演劇なんてどんだけセリフあんの?って感じです。
授業は少人数でわかりやすかったんですけど、やっぱり幼少期は大勢の中で揉まれて育ったほうがいいような気がしますね。
少なすぎてほとんど協調性が育まれなかった気がします。
体育の団体競技なんて物理的に不可能だったので中学校に入ってからムチャクチャ苦労しました。
バスケットボールやバレーボールを見るのすら恐怖を感じるレベルです。
中学や高校はバスで通ってたんですが、同級生と家が離れすぎててプライベートで遊んだりとかはほとんどなかったので一定ラインまでしか仲が深まらない感じでしたね。
ええ、同性の友達もほとんどできなかったし、思春期に恋愛の「れ」の字もなかった負け犬です。
とにかく若いころは地元や田舎が嫌で嫌でしょうがなかった。
でも大人になって社会の荒波に揉まれてふとお盆に実家に帰ったりすると
「あれ、実家のまわりってこんなにキレイな景色だったっけ?」
と、ボーッと郷愁にふけったり、田舎の良さを感じれるようになるんですよね。
夜にフラフラ外に出てみるとどんだけカエルいるんだよってくらいカエルの声が聞こえてきて、まわりに灯りがないから星もハッキリ見えて凄く綺麗なんですよ。
昨年、ふと一人で母校の小学校に足を運んでみました。
取り壊されたのは体育館のみで、他の佇まいはしっかりと残っていました。
しばらく眺めていると幼少期から十代の頃の思い出が次々と蘇ってきて、懐かしさや恥ずかしさ、後悔、有難さ、いろんな感情が頭を駆け巡りました。
結局あの頃はいろいろ環境のせいにしてあきらめたり、自分が頑張らなかっただけなのかもしれません。
とりとめなくて何が言いたいのかよくわからなくなってきましたが、都会の利便さも田舎の落ち着ける情景もどっちも捨てがたいんですよね。
結局は自分のライフスタイルに合わせるしかないんですが、今はネットでどこにいても何でも手に入る時代なので昔に比べると田舎に住む決断はしやすくなったと思います。
田舎暮らしの本 2017年 04 月号 [雑誌] 宝島社 Amazonで詳しく見る by AZlink |