フィジカルな勝負は体格差を考慮しないと大参事になるよって話

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10年前の話なんですけど、前の職場で配属された年に忘年会の実行委員をやらされたんですよ。

関連グループ全部で150人くらい集まるのでそれなりに計画を立てなきゃいけない訳です。

実行委員数人で催し案考えてて、僕も何か発言しなきゃいけないと思って

「クジ引きで腕相撲トーナメントやったらどうですかね。お手軽でそこそこ盛り上がると思うんですけど。」

と、軽く考えて提案しました。

「おっ、いいね。」

あっさり採用。

当日、最初の座席番号でトーナメント表が決まり、次々と勝負を行っていく中、かなり大柄で100kgくらいありそうな女性と40kg台くらいの細身の女性が対決することに。

アッサリ勝敗はついたんですけど、妙な違和感が。

「アレ、細身の女性の腕、変な方向に曲がらなかった？」

女性の顔が苦痛に歪み、

「腕折れたみたいです…。」

と。

実行委員全員顔面蒼白です。

やる前から勝負決まってるような試合なんだから二人ともそんなガチでやらんでも…。

実行委員の一人がタクシーで夜間の外科当番病院へ連れて行ったところ、二の腕の骨がバッキリ折れていて、金属で固定する手術をしなければいけないのでしばらく仕事を休む必要があるとのこと。

その女性の仕事の穴埋め問題や、忘年会中の事故ということで実行委員は後ほど重役にコッテリ絞られるハメに。

「誰だこんな企画考えた奴はァー！！」

「すいません、僕です…。」

もう罪悪感とか申し訳なさで、しばらく御飯が喉を通らなかったし、職場の居心地悪かったですね。

それから忘年会などでは、危険が伴う出し物や余興は一切禁止になりました。

当然ですね。

みなさんも腕相撲はハリキリすぎないように気をつけてください。

明晰夢の庵