【映画】「ジョーカー」「蜜蜂と遠雷」
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最近余裕があったので映画を2本ほど観てきました。
「ジョーカー」
Twitterで話題になってて気になったので観てはみたものの…
う~ん、
中年の悲哀と生きにくさがこれでもか!というくらい凝縮されてて最初から最後まで重かったです。
観た人の中には
「ジョーカーのおっさんより”おしん”の方が何倍も辛い思いをしている!中年が甘ったれるな!」
という手厳しい相対化厨もいましたが、さすがにおしんと比較するのはやめてあげてほしい…。
どうも最近、観終わった後にモヤモヤする映画が苦手になってきた感あるんですよね。
いろいろ思うところというか考えさせられる部分はあるんですよ。
精神に疾患のあるオジサンでも気持ちよく働ける場所があることは理想ですが、この国でも自己責任ムーブメントは既に蔓延してますからね。
長く働いても手取り14万でこの国は終わってると声を上げれば
「終わってるのはこの国じゃなくてお前なwww」
と某エモンにTwitterで晒上げてバカにされ、そんなツイートに賛同リプがわんさかぶら下がるような悲しい時代です。
社会構造的な問題を自己責任論にすり替えてまでコケにされようが、氷河期オジサンは低賃金で強く逞しく生きていくしかないんです。
政治に期待しても無駄です。
頑張りましょう。
「蜜蜂と遠雷」
4人の才能あるピアニストの苦悩がメインのストーリーなのですが、こちらは対照的に観終わった後、清々しい気持ちになるので幅広い層にオススメですね。
特に松岡茉優さんがコンクールで弾いてるシーンの背中から醸し出される圧巻の気迫が途轍もなく凄まじく、心地よい高揚感と共に目頭が熱くなりました。
これだけでも観に行ってよかった。
一言で才能があると言っても、その才能を大きく輝かせるには長い年月に及ぶ弛まぬ努力と溢れ出んばかりの情熱が必要であることを強く教えてくれる映画でした。
あと森崎ウィンさんを見るとどうしても「オレはガンダムでいく!」を思い出してしまいますね。